第22回 化学工学卒業生が学生に語る会 ー化プロコースで学べること&卒業後に広がる世界ー

平成23年6月30日(木), 芝蘭会館

講演会 15:00~17:50

化プロコースってどんなところ?

okajima岡島 亮太 氏(修士課程2回生)
2010年 工業化学科卒業

2回生の皆さん,いよいよコース選択が近づいてきましたね。皆さんは化プロコースについてどんな印象を持っていますか?今の段階では「何をしているのかよくわからない」と思っている人も少なくないかもしれませんね。そこで,皆さんに化プロコースのことを少しでも知っていただけるように,化プロコースでの生活や学べること,ドルトムントへの短期留学など,化プロコースに進むと経験できることを学生の視点からみなさんにお話ししたいと考えています。

化学工学のちからで夢をかたちに

nitta新田 晃英 氏(株式会社プライムポリマー
2004年 化学工学専攻修士課程修了

大学で化学工学を学んだ後,三井化学に入社し,プロセスエンジニアとして8年目を迎えました。正直なところ学生の時は化学工学がどこまでものづくりに有用な学問であるのかよくわかりませんでした。しかし,現在では新規プラント建設や既存プラント改造検討等で自分の思いをかたちにするために,その化学工学をツールとして大いに活用しています。そのような私の経験から化学工学がものづくりの現場でどのように役に立つかをお話させて頂きます。

機械メーカーでも化学工学はお役立ち!

kumano熊野 明子 氏(株式会社豊田自動織機
2000年 化学工学専攻修士課程修了

2000年に化学工学専攻修士課程を修了し,自動車部品メーカーである豊田自動織機に入社しました。入社以来,研究開発部門で勤務しています。「機械メーカーで化学工学が使えるのか?」と疑問に思われるかもしれません。しかし,新しい技術・コンセプトの製品を開発する際,システム全体を定量的に捉える化学工学的思想は非常に有用です。どれだけ化学工学が「役立つ」のか,私が関わった自動車部品の事例を通してご紹介させていただきます。

ドクターコースの先にあるもの ~大学教員の例を中心として~

nagamine長嶺 信輔 氏(京都大学 材料プロセス工学分野 准教授
2001年 化学工学専攻博士後期課程修了

学生の皆さんは将来の進路についてどうお考えでしょうか?おそらく修士課程まで行ってから民間企業に就職しようと漠然と考えている方が大半でしょう。一方で,博士課程に進学し研究者として修業した後に企業へ就職する,あるいは大学教員になるという選択肢もあります。本講演では,化学工学専攻の博士課程を修了して10年後の(皆さんにとっての)将来像を,私自身や同期を実例にお話ししたいと思います。意外な分野で活躍している人もおり,化学工学の間口の広さも垣間見えますよ。

懇親会 18:00~20:00