第19回 化学工学卒業生が学生に語る会
平成20年6月19日(木),京大会館
講演会 15:00~17:50
「ものづくり」におけるエンジニアの本質
木曾 盛夫 氏(キヤノン株式会社)
1996年 化学工学専攻修士課程修了
化学工学とは縁が薄いと思われがちな精密機器メーカーに勤めて早12年。途中で太陽電池事業の撤退という憂き目にも遭遇しながら、「製品開発」、「製造現場」、「研究開発」とメーカーにおける一通りの仕事をしてきました。なかでも、入社3年目のとき工場に常駐した一年間は日々発生する想定外のトラブルに打ちのめされながら、「エンジニアの本質とは何か?」を自問自答する良い機会を得ました。その経験を踏まえ、ものづくりの現場におけるエンジニアの仕事をご紹介したいと思います。
総合化学メーカーでの仕事
藤澤 拓司 氏(住友化学株式会社)
1997年 化学工学専攻修士課程修了
日本を代表する総合化学メーカーの一つである住友化学に入社し、気がつけば11年が経過しました。当社はいわゆる化学品の製造から液晶テレビで使用される各種材料まで、幅広い製品を生産しております。そのなかで化学工学出身の技術者がどのような仕事をし、どのような役割を担っているのか、私の経験を中心にお話させていただきます。また、大学での勉強(研究)がどのように役立つかについても紹介したいと思います。
京都大学化学工学専攻に留学して
金 鎮雄 氏(SK Energy/化学工学専攻博士後期課程2回生)
1996年 延世大学化学工学専攻修士課程修了
私は韓国からの留学生ですが、同時にSK Energyという韓国の石油会社の社員でもあります。来日してちょうど2年が過ぎようとしています。今回の講演では、留学を決意した経緯や、京都大学を選んだ理由、実際に留学してみて感じたこと、経験したことなどをお話ししたいと思います。また、化学工学出身者が多様な分野で活躍できることを、私の友人たちを例にしてお話しし、石油会社で化学工学出身者が担う役割についても紹介したいと思います。海外留学や進路選びの参考になれば嬉しく思います。
かつらいふ ~学生の視点から見た化学プロセス工学コース~
山本 大吾 氏(化学工学専攻博士後期課程1回生)
2008年 化学工学専攻修士課程修了
化学プロセス工学コースを選択してから、早や四年が経ちました。昨年、化学工学専攻修士課程を修了し、今は博士後期課程一回生として、日夜、研究、時には娯楽と「かつらいふ」を満喫しています。このような場で講演するにはまだまだ未熟で経験も浅いですが、その分、難しい話は抜きにして皆さんに近い学生の視点から化学工学、そして「かつらいふ」をお話できるのではないかと考えています。コース選択は人生の岐路だと思います。本コースに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
懇親会 18:00~20:00