先輩・卒業生からのメッセージ1
化学プロセス工学コースに進学した動機について
2回生の時に受けた授業で,有機化学といった合成手法を追求する学問(レシピの創造)よりも,どのような道具で作れば効率的かということを追求する学問(道具の開発)である化学工学に惹かれたため。
化学プロセス工学コースの印象について,コース配属前と同じだった点,配属後に印象が変わった点
先生方が熱心に説明してくださった通り,非常に面白い学問であると思いましたが,コース配属された後実際に講義を受けてみて,化学工学がカバーする領域がとても広いことに驚きました。
化学プロセス工学コースに配属されてからのことについて
3回生になると,他の2つのコースは実験や実験のレポートに追われることが多いですが,化学プロセス工学コースは,実験よりも授業の比率が高いと思います。 ほとんどの授業でレポート毎回のように課されますが,それほど忙しくはないぶん,自分の時間が持てると思います。
化学プロセス工学コースの授業で印象に残ったこと,または為になったこと
a.授業で印象に残ったこと...予想以上に化学からかけ離れて,流体力学や統計物理学といった学問体系でいうと物理の守備範囲である学問も化学工学で学ぶ必要があることが印象的でした。
b.為になったこと...化学プロセス工学実験において,机上でした学ぶことのできなかった連続精留装置や反応装置を実際に見て,操作し,現象の理解が深まった点。
化学プロセス工学コースに入って良かったと思うこと
物事をマクロな視点とミクロな視点の両方からとらえることができるようになった点。
4回生で研究室配属されてからのことについて
研究室に配属されてから,最初の大イベントはなんといってもプロセス設計でしょう。 今まで勉強してきたすべての知識を結集して,自分たちで設定した課題に取り組みます。その中で,研究に対する姿勢を学びます。(当然,挫折も味わいますが。) 卒業研究に関しては,10月から2月の5ヶ月間で行うので,他の専攻よりも駆け足かもしれません。しかし,当然これまで誰も行ったことがないことを研究する訳で,自分が世界の最先端であることの大変さとやり遂げたときの達成感はとても大きいです。
学業以外の学生生活について
化学プロセス工学コースは他のコースに比べて比較的自由な時間が多いです。 ですから,その時間を有効に活用して,自分の視野を広げるためにいろいろなことに挑戦するといいと思います。
新入生へのメッセージ・アドバイス
工業化学科に入学された皆さんは「化学」を究めることを志して入学されたと思いますが,ぜひ化学だけでなく様々な学問に触れてみてください。 その点でいうと京都大学は,世界の最前線で研究されている先生方がたくさんいらっしゃいます。その中で,自分が一番学びたいことを見つけてください。
高校生へのメッセージ
アドバイス 大学の名前だけで大学を選ぶのではなく,自分が大学で何をしたいのかぼんやりとしていてもいいし,どんなことでもいいのでビジョンを持って大学を選んでください。