京大東京工化会主催 平成27年度第1回講演会
分子連結触媒が拓くナノカーボン科学と動植物科学
名古屋大学WPIトランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)・拠点長 名古屋大学大学院理学研究科・教授
JST-ERATO伊丹分子ナノカーボンプロジェクト・研究総括 伊丹 健一郎 氏
分子をつなげて価値を生む合成化学は物質創製の要である。我々は有機分子に遍在する炭素水素結合を活性化し、様々な分子を自在に連結する触媒を多数開発してきた。我々の分子連結触媒は、医農薬分子や生物活性天然物の実践的合成や新しい生命機能分子の開発に応用することができ、既に世界中の化学・製薬企業の開発研究や製造工程で利用されている。最近では植物や動物の特徴的な生命現象の解析を化学合成研究と連動させた異分野融合の世界トップレベル研究拠点ITbMを立ち上げ、植物成長を制御する分子や動植物の生物時計を制御する分子などを次々と発見した。一方、我々の分子連結触媒は材料科学にも大きな貢献を果たしている。例えば、夢の分子として長年化学者の挑戦を退けてきた最短カーボンナノチューブ分子の合成を達成した。また、これを鋳型として直径が揃ったカーボンナノチューブを合成した。さらに分子連結触媒を駆使して、高度に湾曲した三次元ナノグラフェンを世界で初めて創製することに成功した。これらの研究から「分子ナノカーボン科学」という新潮流が生み出された。本講演では、最近の研究の進展とITbMでの新しい異分野融合研究を可能にするユニークな取り組みについて紹介したい。
日時: 平成27年4月24日(金) 受付 17:15- 総会 17:45- 講演会 18:00- 懇親会終了 20:00頃
場所: 京都大学東京オフィス第2・第3会議室
東京都港区港南二丁目15-1 品川インターシティA棟27階 Tel: 03-5479-2220
品川駅改札口より徒歩約10分
地図:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/campus/tokyo-office/about/access
主催: 京大東京工化会(会員以外の方のご参加も歓迎しております。
ご友人・知人の方をお誘いあわせて御参加ください。)
会費: 3,000 円(会場費、懇親会費含む。当日ご持参下さい。)
工化会会員の方は2015年度 年会費 1,000 円/年も併せてお願いします。
参加申込
件名を「お名前 4/24講演会参加希望」として、本文に学科、卒業年次、連絡先住所(自宅・勤務先の別も)、勤務先名、勤務先電話、お名前(ふりがな)をご記入のうえ、下記連絡先宛に電子メールをお送り下さい。
連絡先
味の素(株) イノベーション研究所 岩崎敬治
〒212-8681 川崎市川崎区鈴木町1-1
Tel: 044-244-7181、Fax: 044-244-4757
E-mail: tokyo_koukakai@ajinomoto.com